2465号


震災特別編集として発行

東日本大震災・宮城でタクシー水没800台

  • 国土交通省の速報によると、宮城県内のタクシー210社・4100台のうち約50社・800台強が津波に遭い水没、太平洋沿岸一帯で乗務員の安否確認が続いている。仙台市中心部のタクシーはライフラインが徐々に復旧し、LPガス燃料の優先供給も始まった。地域の足を守る公共交通の真価が今まさに試されることになる。

東日本大震災によるタクシーの被害状況(3月18日午後1時時点国交省調べから)

  • 【宮城県】 仙台タクシー:1台不明
    仙南タクシー:1台不明、従業員90%安否確認
    宮城野交通:1台不明
    仙都タクシー:2台不明、従業員安否確認
    稲荷タクシー:仙台空港停車中の5台全損、石巻市の営業所壊滅
    振興タクシー:本社車両、乗務員無事、多賀城市の営業所壊滅
    三ツ矢交通:会社壊滅、車両流され不明、乗務員無事
    汐見交通:会社壊滅、4台流出乗務員無事
    東亜交通:車両無事、山元町の2人連絡不通
    宝タクシー:1台流出、仙台空港に1台放置、乗務員無事
    南仙台交通:車両無事、乗務員2人連絡不通
    仙塩タクシー:車両無事、乗務員5人連絡不通
    フタバタクシー:1台破損、乗務員無事
    平和交通:1台流出、乗務員無事
    泉交通:車両無事、乗務員1人連絡不通
    永楽交通:車両無事、乗務員2人連絡不通
    グリーンキャブ仙台:1台破損、乗務員十数人連絡不通
    仙台秋保タクシー:車両無事、乗務員1人連絡不通
    愛子タクシー:車両無事、乗務員1人連絡不通
    センバ流通:7台水没、乗務員数人連絡不通
    みちのく企業:6台流出、従業員無事、ライフライン復旧せず
    タウンキャブ:車両無事、会社施設破損
    みやこ交通:車両・従業員無事、会社施設雨漏り
    仙台第一交通:2台水没、乗務員13人連絡不通
    観光第一交通:1台水没、乗務員30人連絡不通
    鹿島タクシー:車両無事、乗務員20人連絡不通
    ミナト高橋新蔵商店:1台水没、乗務員無事
    2525タクシー:車両流出、数不明、乗務員無事
    辰巳タクシー:車両無事、乗務員2人連絡不通
    けやき交通:1台水没、乗務員3人連絡不通

    ※ 車両、乗務員とも無事=帝産キャブ仙台、仙台中央タクシー、泉タクシー、青葉タクシー、宮城タクシー、北都交通、宮城観光タクシー、伊達観光交通、KM仙台タクシー、ひろせ川交通、高砂タクシー、丸孝タクシー、栄和稲荷交通、仙将タクシー、泉中央タクシー、光タクシー、杜の都交通、相互タクシー、光泉タクシー

【岩手県】 ※ 営業所・車庫流失=トモエタクシー、川崎タクシー、マリンタクシー、マルヨタクシー、大槌タクシー、赤浜タクシー、菅野商店、高田タクシー ∇営業所・車庫浸水=八木タクシー、大安タクシー ∇車両流出・乗務員死亡=文化タクシー ∇車両浸水=三河観光交通 ∇被害なし=種市タクシー、陸中観光、クボタタクシー、津軽石タクシー、豊間根タクシー、中山タクシー ∇その他確認中

【福島県】 ※ 営業所・車庫全壊=観光ハイヤー ∇営業所・車庫損壊=相馬自動車(乗務員死亡)、馬陵タクシー、湯本タクシー、四倉マルイチタクシー ∇被害なし=常交相双タクシー、常交タクシー、小松タクシー、マルイチ小名浜タクシー、盛喜タクシー、旭タクシー、磐城タクシー ∇その他確認中

【茨城県】 新星自動車:LPG不足などで57%稼動、磯原営業所が冠水
かすみタクシー:鹿島営業所5台水没・全損
※ 運休後に再開=日立電鉄タクシー、五来タクシー、磯原観光タクシー

【東京都】 日本交通:新木場営業所に液状化現象、他営業所に103台収容
日の丸交通:足立営業所の200台収容、タワー式車庫に支障
東京エムケイ:液状化現象、車庫使用不能・車庫振り分け

【千葉県】 飯岡タクシー:本社営業所が冠水、5台使用不可

【栃木県】 誠タクシー:隣家の建物崩落で1台大破

都内近辺LPG供給平穏

  • 東京都エルピーガススタンド協会によると、東京都内及び近県のLPガスはスムーズに供給されていて販売制限もなく、店頭現金価格も震災前の水準を維持している。

国際自動車は停電・鉄道運行情報を一斉送信

  • 国際自動車はデジタル無線を活用し、停電情報や鉄道の運行情報をコールセンターからグループ各社のタクシー車両に一斉送信している。「燃料の問題もあり、輸送力を必要としている地域に配車するよう対応とている」と話し、スーパーなどで食料品が品薄になっている状況にも対応、東雲営業所の従業員食堂と取引のある業者と契約し出庫前の乗務員におにぎりを支給している。

福岡県タクシー交通共済協同組合が解散

  • 福岡県タクシー交通共済協同組合は17日臨時総会を開き同協組の解散を決議した。同協組の3月10日現在の共済契約数は対人が58社1873台、対物が45社1380台。期首に比べ対人で70台、対物で45台の契約数が減少している。

沼津管轄の車検期限延長

  • 中部運輸局は14日東北地方太平洋沖地震関係の影響で対象地域に使用の本拠とする自動車は当面継続検査を受ける事が困難な状況にあるとして、自動車検査証の有効期限が3月11日から4月10日までのものは4月11日まで伸長することにした。状況によっては再伸長を行う可能性もあるとしている。また、有効期間伸長の適用を受けた自動車の自動車損害賠償責任保険(共済)の契約期間は、伸長された期間内の継続検査を申請する時までに契約をすればよいとしている。 対象地域は沼津、熱海、伊東、三島、御殿場、富士宮、富士、下田、裾野、伊豆、伊豆の国、賀茂、田方、駿東

全個協が燃料優先供給を要望

  • 全個協は15日経済産業省・資源エネルギー庁にタクシー車両へのガソリン優先給油、充てん量のの制限廃止を要望した。要望に対し同庁は「タクシー車両に配慮ができるかについては、いろいろな方面から話があり、すべて了承するするのは難しい。趣旨を踏まえ、石油業界に伝えていきたい」とした。
    同日、木村会長は国交省を訪れ資源エネルギー庁に要望したことを報告し、国交省の側面援助を求めた。国交省は「今は多くがガソリンを求めている。タクシー需給が落ち着いている状況でタクシーが優先的にというのは一般から理解を得られるかどうか」とした。

東個交通共済が義援金100万円

  • 東京都個人タクシー交通共済協組は18日の理事会で東日本大震災の被災者に対し、日本赤十字社を通じて100万円の義援金を贈ることを決めた。
    また、東個協に対しドライビングシュミレーターの使用料330万円を支払うことを承認。事業用自動車総合安全プラン09の事故防止対策として、重大事故、事故多発者などの安全運転指導に活用していく。