2498号


不祥事続発「個人タク」に言及

  • 国土交通省の自動車局長は17日の定例会見で、線路内転落事故や飲酒運転、運賃違反など各地で相次ぐ個人タクシーの不祥事に対し「コンプライアンス(法令順守)をどう確保していくか、今の体制で十分かどうか議論の余地がある」と問題視した。ただ、「今は個人タクシーだけを政策検討の俎上に載せているわけではない」と述べ、タクシー事業規制全体の検証・見直しに連なる課題とした。一方、新潟のタクシー業界が独占禁止法違反(運賃カルテル)認定の撤回を働きかけていることについては「公正取引委員会の調査、判断を見守りたい」との姿勢を示した。

個人タク試験通達改正

  • 国土交通省は18日、個人タクシー事業の譲渡譲受・新規許可試験関係通達を改正、地方運輸局と全国個人タクシー協会に出した。2012年度実施分から現行年間3回を「原則1回」に減らし、地理は年1回・11月に固定、譲渡申請の法令は運輸局の判断で「別途2回」まで(最大年3回)とした。東京特別区・武三、大阪市域など受験者が多い都市圏では複数回になりそうで、各局は年内に決定、公示する見通し。新通達は8月公表の原案に大きな変更はなく、来年4月1日に施行される。地理試験免除要件が緩和され、「申請日前継続して10年以上のタクシー・ハイヤー運転経歴かつ直近5年間の無事故・無違反」に加え、「15年以上のタクシー・ハイヤー運転経歴」を新設。15年以上あれば無事故などを問わず免除に。この場合の運転歴の計算で、複数の会社を移り、離職した「空白期間」が合計45日以内なら継続とみなす。申請の受付期間は通年に広げた。譲渡試験不合格者が申請し直さずに次の試験に挑戦できる「再試験」制度は廃止、不合格はすぐに却下とする。ただ、経過措置として来年3月試験に限っては、同7月中に再試験を実施することにした。

大阪で飲酒事故

  • 大阪府警南堺署は14日、午後5時40分ごろ、酒気帯び運転で個人タク事業者の山村忠容疑者(63)を現行犯逮捕した。同署によるとガードレールに衝突し停車していたタクシーに乗車する同容疑者に、警察官が酒臭さを感じ検査したところ、呼気中のアルコール濃度が法定数値以上検出された。朝から5号分の焼酎、ビールなどを飲んでいたという。衝突前、現場から500メートル離れたT字路でトラックに接触し逃走していた。事故当時、タクシーは空車。同容疑者は17日現在も拘束されており、容疑を認めているという。
    山村容疑者の所属は"ちょうちん系"の阪南個人タクシー協会。全個協の副会長は「重く受け止めている。個人タクの信頼を失う行為で大変残念。もう一度足元を見つめ直し、再発防止に努め、公共輸送として安心、安全の確保に向け、各団体、事業者それぞれが取り組み直したいとしている。

東個交通共済は「講習会」全員参加を呼びかけ

  • 東個交通共済は16日の理事会で、転落・列車衝突事故の事故防止対策として来月開催する緊急全体事故防止講習会を1月中旬にも開くなど開催を増やす方針を明らかにし、あらためて全員参加を呼びかけた。15日未明に首都高速道路で発生した玉突き事故についても事故状況などを説明した。
    発端となった転落・列車衝突事故について理事長はJR東日本を通して1人のけが人が出ており、賠償額などについては未知数としながらも、「現段階で数千万円と聞いている」と話し、確定までに6ヶ月程度かかり「大枠が決まった段階で理事会で報告できる。対物を1億円にしていなかったらクリアできなかった」と述べた。
    15日未明に首都高3号線下りの用賀出口付近で14台の車両が絡む事故があったことも報告。組合員の車両が右カーブを曲がり切れずに左側壁、右側壁に衝突、停止したところに後続車が追突したことを示し「時速90キロ出ていた。雨でスリップするのは当たり前だ」と説明した。