2579号


ロイヤルリムジン増車訴訟で国が敗訴

タクシー特措法・特定地域での増車をめぐり、申請を却下したのは不当として、東京のタクシー会社、ロイヤルリムジン(50台)が認可を求めた訴訟の判決が6月27日東京地裁であった。却下処分を取り消すよう国(東京運輸支局)に命じ国側が敗訴した。争点の増車認可基準「新規需要の発生」に関し司法判断が出たのは初めて。新規需要発生要件の設定自体は適法とした。
【判決のポイント】
ロイヤルリムジンの増車をめぐる訴訟で焦点となっていたのは「増車車両分の営業収入が、増車後に新たに発生する需要によるものが明らかであること」という特定地域での増車の認可基準そのものの適法性と、原告ロイヤルリムジンがそれを満たしていたかどうかの2点。判決では @行政が供給を抑制するために、認可基準を設けること自体は適法で、新規需要を条件とする点も適法 A将来発生する新規需要を「明らかである」と判断するためには、ある程度の確実性があれば良い。厳密な立証を求めることは増車の一律禁止に当たり、特措法と道路運送法に反する Bロイヤルリムジンが増車の理由とするビジネスジェット利用の外国人客の送迎は新規需要に当たり、却下処分は違法。ただ、その輸送需要が30台の増車に見合うかは専門的知識・経験に基づいた処分行政庁(東京運輸支局)による審査が必要で、増車認可の義務付けは棄却 C行政が東京特別区・武三を特定地域と指定したことに違法性はなく、届け出のみで増車可能とする理由はない−−−との考えが示された。


都内で個タクが横転事故、同日に2件発生

6月20日未明に都内個人タクシーで2件の横転事故が発生した。事故を起こしたのは東個協の組合員(64)と日個連都営協の組合員(63)。同事故は年間1〜2件程度しか発生しない珍しい事故だが、当時は雨が降っており、少なからず影響したとみられている。


東個交通共済によると、東個協の組合員は午前1時ごろ、港区の桜田通りを霞が関方面に実車で走行中、虎の門交差点で中央分離帯に衝突、横転した。当時約60`で走行していた。車両は大破。乗客は頸椎捻挫、当該組合員も第2頸椎脱臼骨折の重傷を負った。詳しい原因は現在調査中だが、同共済は運転操作を誤ったものとみている。


日個連交通共済によると、都営協の組合員は午前3時半ごろ、潮見坂通りを内幸町方面に空車で走行中、日比谷公園1丁目4番付近で中央分離帯に乗り上げ、気に衝突、横転した。車両は大破。当該組合員に怪我はなかった。当該組合員の話では「車線変更する際に水たまりにはまり、蛇行した状態で中央分離帯に乗り上げた」と話しているという。


関運局が「無免許運転防止」で通達

個人タクシー事業者が運転免許停止期間中に営業車に乗務していた事案が2件発覚したことを受け、関東運輸局は6月28日、全個協関東支部に対し、同事案を報告、同期間中の運行状況を確認する体制を整備するよう「無免許運転の防止」について通達した。各都県協会には同期間中の運行状況について総点検し、7月31日までに報告することを求めた。同運輸局は無免許運転防止の体制整備について組合など所属、構成団体に対し、▽所属事業者が運転免許停止処分を受けた運転免許期限が失効した場合、所属団体に報告させ、各運輸支局に報告 ▽期限更新時に運転記録証明書を確認し、運転免許停止期間が確認された場合、当該期間の運行の有無を確認。無免許運転が発覚した場合、各運輸支局に報告−−する体制整備を指示した。
運転免許停止期間中の運行状況の確認については各都県協会に対し ▽直近の期限更新申請書に添付されている運転記録証明書を確認、期限更新時以降の状況について事業者にヒアリングし、運転免許の停止を受けた事業者を確認 ▽運転免許停止期間が確認された事業者については当該期間中の運行の有無を確認−−し、同運輸局に報告することを指示した。
今年3月「運転免許停止中に乗務している」との苦情申告があり、当該所属団体に確認したところ、所属事業者(当時71歳)の違反が発覚。同団体に対し、調査を続けたところ、別の事業者(当時64歳)の違反も見つかった。


全個協まとめ・傘下事業者12年度死因別状況

全個協傘下事業者の死因別状況
2012年度(調査212人)
2011年度(調査240人)
心不全
25
肺がん
26
自殺
23
自殺
23
すい臓がん
17
肺炎
16
肺がん
16
胃がん
13
肝臓がん
11
肝臓がん
13
心筋梗塞
11
すい臓がん
12
胃がん
心筋梗塞
12
その他がん
虚血性心疾患
12
不明
脳出血
11
肺炎
敗血症
10
※ 全個協まとめ。単位は人。その他がんは指定18種以外のがん