2817号


健康診断 負担増える

国土交通省は3月30日、「旅客自動車運送事業運輸規則の解釈および運用について」の通達を改正し、同日より施行した。長時間労働の規制や健康診断の受診義務が個人タクシー事業者にも適用されると明確化する内容だ。これにより、今後個人タクシー事業者は少なくとも年に1回健康診断を受診する義務が生じる。週に1回以上(または月に4回以上)午後10時〜午前5時までの時間帯で働く人には年に2回の義務だ。
3月30日には、行政処分基準の改正も公示させた。健康診断の未受診への処分は、企業の中に未受診者が何人いるかで重さが変わるため、1人1車の個人タクシーは文書警告の処分に止まる。ただ、再違反になれば車両停止10日車の処分を受けることになる。



健康診断に必要な11項目 省略基準
@ 既住歴および業務歴の調査
(喫煙歴および服薬歴)
A 自覚症状および他覚症状の有無の検査
B 身長
体重
腹囲
視力
聴力
C 胸部エックス線検査
喀痰(かくたん)検査
D 血圧
E 貧血検査 血色素(ヘモグロビン)量
赤血球数
F 肝機能検査 GOT
GPT
γ(ガンマ)−GPT
G 血中脂質検査 血清トリグリセライド
HDLコレステロール
LDLコレステロール
H 血糖検査
☆◇
I 尿検査 たんぱく

J 心電図検査
国土交通省が全国個人タクシー協会に示した説明用
資料を基に、東京交通新聞で作成。
※省略基準の記号は下表を参照

健康診断を省略できる基準

年2回の検診を受ける場合、うち1回は貧血、肝機能、
血中脂質、血糖、心電図の検査は医師の判断で省略
可能
20歳以上なら医師の判断で省略可能
40歳未満(35歳を除く)は医師の判断で省略可能
オージオメーターでの検査が必要だが、45歳未満
(35、40歳を除く)は音叉などのほかの検査方法
でも代替可能
40歳未満(20、25、30、35歳を除く)は医師が
必要でないと認めれば省略可能
胸部エックス線検査で病変や結核発病のおそれが
ないと診断されれば医師の判断で省略可能
血糖検査は糖化ヘモグロビンA1cの検査でも可能。
その場合の表記はNGSP値を用いる